授業が始まって後ろから大好きな声が聞こえた。



「先生ー、俺筆箱忘れました」


先生は眉間にシワを寄せた後、頭を抱えて呆れていた。


「もーしっかりしなさいよ。下に行ったらあると思うから、取りに行って来なさい」