「違う?じゃあ三間坂さんが頭に浮かぶその人の未来というのは?予め決まってるから浮かぶんじゃないんですか?」
そこで老人はニコッと微笑んだ。
「わしの浮かぶ未来はな、その者が純粋な気持ちで“こうなりたい”と思ったものがそうなんじゃ。君の場合がそうじゃろ。ラーメン屋、漫画家、会社員。最も純粋にやりたいと思ったのは結局ラーメン屋じゃ」
「でも漫画家だって、純粋になりたいって思いましたよ」
「いや、それはラーメン屋に興味が薄れたからじゃ。それに漫画を描いてクラスの人気者になりたい、女の子にモテたいと思ったからじゃ。漫画そのものに心底のめり込んだわけじゃなく、君には“手段”の一つになってたんじゃ」
まさにそうだ。
俺は父さんに幻滅し、同時にラーメン屋にも興味が無くなった。
そして目標を失ったはけ口として漫画を選んだ。
鬱屈していた気持ちを漫画にぶつけただけだったんだ。
ラーメン屋をやりたいと思った気持ちとは全然質が違う。
そうか、そういうことだったのか。
だが、竜太郎にはそこで新たな疑問が湧き上がる。
「でも父の場合は?父がラーメン屋を目指したのは純粋な気持ちからじゃなかったんですか?」
そこで老人はニコッと微笑んだ。
「わしの浮かぶ未来はな、その者が純粋な気持ちで“こうなりたい”と思ったものがそうなんじゃ。君の場合がそうじゃろ。ラーメン屋、漫画家、会社員。最も純粋にやりたいと思ったのは結局ラーメン屋じゃ」
「でも漫画家だって、純粋になりたいって思いましたよ」
「いや、それはラーメン屋に興味が薄れたからじゃ。それに漫画を描いてクラスの人気者になりたい、女の子にモテたいと思ったからじゃ。漫画そのものに心底のめり込んだわけじゃなく、君には“手段”の一つになってたんじゃ」
まさにそうだ。
俺は父さんに幻滅し、同時にラーメン屋にも興味が無くなった。
そして目標を失ったはけ口として漫画を選んだ。
鬱屈していた気持ちを漫画にぶつけただけだったんだ。
ラーメン屋をやりたいと思った気持ちとは全然質が違う。
そうか、そういうことだったのか。
だが、竜太郎にはそこで新たな疑問が湧き上がる。
「でも父の場合は?父がラーメン屋を目指したのは純粋な気持ちからじゃなかったんですか?」
