逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

あっさりとした夫人の口調に、思わずアルは麦茶を誤って
気管支のほうへ飲み込んでしまった。
ゲホゲホと苦しげに咳き込む彼の背中を、
夫人が立ち上がってさすってやる。

「し、しかしおそらく彼女は処女だと思うんです。ただのカンですが」

涙目になりながらも、アルがようやく落ち着いた。

「そのお嬢さんはあなたのこと、どう思ってるの?
まさか嫌いじゃないでしょう」

「まあ、それは・・・憎からず思ってくれているらしいのですが」

ヒミコは部屋の隅で知らん顔をしている。

「だったら、あなたが抱いておあげなさいな。
亡くなった恋人から別の男性へ、気持ちを切り替える
いいチャンスですよ。

それに初体験の相手は、あなたのように遊び慣れた・・・いえ、
女性をよく知っている人のほうが、そのお嬢さんも安心ですもの」

「はあ・・・」