逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「同時に私は、そのテの要求を突きつけられることを、
彼女も覚悟していたのではないかと思っていました。

予想通り、彼女は私の要求をのむと答えたのですが、
その言い方がとてもけなげというか、純粋というか・・・。

私は、今どきの若い女性は、もっとあっさりと平気で受け入れるものと
思っていたので、正直あの時は驚きました。

で、結局引き受けることになったわけですが、報酬に関しては
『今のは冗談だ、ゆっくり考えておく』と言って、
その場をごまかしました」

「若い人が、うらやましいわあ」

夢見るようなうっとりした眼差しで、夫人が言った。

「それで、どうしたものか困っているのです」

涼しげなガラスの急須から、二人のグラスに麦茶を継ぎ足し、
夫人は一口飲んで間をとった。
アルも一息入れてグラスに口をつけた。

「いいじゃないの、一夜妻。未成年でもないんだし」