逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「その後、彼女が考えを改めてくれたので、
二回目の逢瀬は無事に終わらせることができました。

彼のほうもふんぎりがついたらしく、彼女に
新しい恋人を見つけて幸せになれと、言ってくれました」

「いいわねえ、若い恋人同士は。
私のお友達には、亡くなったご主人には逢いたくないけど、
死んだペットには大金払ってでも逢いたい、って人も結構いますけどね。
長年連れ添った夫婦なんて、そんなものですよ。

あら、セイちゃん。子供に夢のない話をきかせちゃって、
ごめんなさいね」

またたく間に自分の皿を空にしたセイは、口をモゴモゴさせながら、
いえいえと首を横に振った。

夫人は手つかずの自分の皿を、セイの前に置いてやる。