逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「でも、ただ働きさせてしまったあなたには、
本当に申し訳なく思っています。いつか必ずお返ししますので、
もう少し待っていてくださいね」

「もう十分、返していただきましたよ。
こう言ってはなんですが、篠塚さんに紹介していただくお客様は、
みなさん、その・・・」

「金払いがいいでしょう?」

夫人はコロコロと笑った。

「お金持ちの有閑マダムが多いですからね。
どうせ使い道のないお金ですから、遠慮せずに
ぼったくってちょうだいな」

アルは、篠塚夫人の恰好をつけない話し方や、割り切った考え方が好きだ。

「ただ、依頼者が私のようなおばあちゃんばかりで、
若いあなたには申し訳ないけど」

ふとアルは、夫人に夏海のことを話してみたくなった。