夏海が床を拭いている間に、大翔はカレースプーンを水洗いして、
彼女の皿に差し込んだ。
小盛りのカレーの山からスプーンが二本、ツノのように突き出した。
「夏海、いっしょにコレを食べよう。俺、どうせそんなに食えないし」
二人は厨房を出ると、表のベンチに並んで座った。
今日も穏やかに打ち寄せる波音を聞きながら、
一つのカレー皿を、小鳥のように仲良く交代でつつく。
「学食でも、時々こんなことしてたね、あたしたち」
「そういえば、初めて出会ったのも学食だったな」
大学に入って間もない頃、昼食をとりに初めて学食へ入った
夏海と菜々子は、空いた席を見つけられずに困っていた。
いつまでもウロウロと歩き回る二人を見て、
水泳部の後輩と食事していた大翔が席をゆずってくれたのだ。
「あのときは、本当にヒロくんが救いの神に見えたのよ」
なつかしそうに夏海が笑った。
彼女の皿に差し込んだ。
小盛りのカレーの山からスプーンが二本、ツノのように突き出した。
「夏海、いっしょにコレを食べよう。俺、どうせそんなに食えないし」
二人は厨房を出ると、表のベンチに並んで座った。
今日も穏やかに打ち寄せる波音を聞きながら、
一つのカレー皿を、小鳥のように仲良く交代でつつく。
「学食でも、時々こんなことしてたね、あたしたち」
「そういえば、初めて出会ったのも学食だったな」
大学に入って間もない頃、昼食をとりに初めて学食へ入った
夏海と菜々子は、空いた席を見つけられずに困っていた。
いつまでもウロウロと歩き回る二人を見て、
水泳部の後輩と食事していた大翔が席をゆずってくれたのだ。
「あのときは、本当にヒロくんが救いの神に見えたのよ」
なつかしそうに夏海が笑った。
