逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「俺、あっち側のバスに乗ることに決めたよ」

「え?」

「お前にあんなこと言わせてしまって、つくづく自分が
ダメなやつだと思った。
どうしても元の世界に戻れないんだったら、潔くあきらめなきゃな。

それに、いつまでも、ここでウロウロしてても仕方ないし」

夏海はあらためて恋人の顔を見た。
一週間前の、どっちつかずで不安げな表情は消えている。

「本当?よかった。・・・さみしい気もするけど」

「だからさ、夏海も元気になって早く元の生活を取り戻してくれ。
おまえ、随分やせちゃっただろ」

「大丈夫、最近はちゃんと食べてるもん。
そうだ、ヒロくん、今日は一緒にカレー食べない?」

二人は手をつないで海の家へ向かった。