逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「そうかもしれません。でも、ヒロくんは運命の人だと思っています。
彼以外の男の人と恋をするなんて・・・」

最近の若い子は、ほんの小さな世界をのぞいただけで、
運命だの人生だの簡単に口にする、とアルは思う。

「だったら、ちゃんとその運命を背負ったらどうです」

「だから、彼と一緒に・・・」

「そうじゃない。大翔君と出会ったのが運命なら、
彼があの海で亡くなったのも、あなたが彼を亡くして生きることも
運命のはずです。

楽しい運命は受け入れるけど、辛い運命は放棄するのですか。
それはちょっと虫がよすぎる」

そう言われると、夏海は返す言葉がない。

「言っておきますが、私は運命なんてあてにしていませんよ。
ただ、”いいとこどり”が気に入らないだけです。