逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「将来のことを話そうと思ってたんだ・・・
もう将来はなくなってしまったけど。

 俺、来年大学を卒業したら田舎に帰って家業を手伝うから、
しばらく会えなくなるけど、おまえのこと待ってるって」

いったん乾いていた夏海の目に、また涙がにじんできた。

「おまえが大学を卒業したら結婚してくれって言うつもりだった。
卒業したあと仕事につきたかたっら、それでもいいから
待ってるって。

いつか、うちの田舎に来て一緒に野菜作ってくれって
言おうと思ってたんだ」

「やっぱり・・・」

ぽろぽろと夏海が涙をこぼしながら、泣き笑いの顔になった。

「そうじゃないかと思ってた。
プロポーズだったら、どんなにいいかなあと思いながら、
ヒロ君が合宿から帰るのを待ってたの」

「俺さ、ひとりで妄想したりしてたんだよ。

俺がビニールハウスで働いてたら、おまえが弁当もってきてくれるの。
ハウスの中で俺が作った野菜をながめながら、
二人並んでおにぎり食べてる光景とか想像してた。
 

・・・なのに俺、なんで死んでしまったんだろう」

大翔はスイカを横に置いて、両手で自分の頭を抱え込むと、
そのままふうっと深いため息をついた。