逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「ですが、その後篠塚さんは遺産の大半を親族に掠め取られたうえ、
莫大な相続税の請求が来て、一文無し同然になりました」

「お気の毒に」

「それを知った兄は、受け取った報酬をほとんど全額、
篠塚さんに返してしまったんです」

「・・・そうだったの」

その時、セイの携帯が鳴った。すぐにジーンズのポケットから取り出して確認する。

「噂をすれば、ですね。兄からメールです」


    ”大翔君と話がついた\(^o^)/今夜ふたりを逢わせる”

    
「今夜、夏海さんと大翔さんを逢わせるそうです」

「本当?嬉しい!」

夏海は早くも涙ぐんでいる。セイが返信メールを送った。
    

    ”いま、夏海さんに伝えました。とっても喜んでくれてます”

    ”では、例のものを渡しておいて”

    ”(^^)v”

セイは携帯をポケットにしまうと、反対側のポケットから、
小さなビンを取り出して夏海に渡した。
青いカプセルが三錠入っている。

「今夜、眠る前に必ずこれを一錠飲んでください」