逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

アルの肩に止まっていたヒミコは静かに飛び立ち、
近くの防砂林の茂みに身を隠した。

こんな穏やかな海で亡くなったのか、と驚きながら
アルは青年のほうへ近づいた。
スマホに送られてきた画像の大翔に間違いない。

「大翔くん、こんにちは」

青年は立ち止まり、怯えたような目でアルを見た。

「あの、どなたですか」

「はじめまして、アルといいます。
夏海さんに頼まれて、大翔くんに会いに来ました」

「夏海をご存じなんですか?」

大翔は驚いた様子で、まっすぐアルのほうに向き直った。
やっと事情を知る人物に会うことができてほっとした、
という表情を浮かべている。