逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「では、さっそく報酬の話にうつります。シビアで申し訳ありません。
もしご希望通り夢で大翔さんと逢えたら、夏海さんは私に
何をくださいますか。

先ほどもお話したように、
あなたにとって本当に大切なものを、いただかなくてはなりません」

少しのあいだ夏海は考えていたが、やがて困ったように首を横に振った。

「わたしにとって一番大切なものは恋人のヒロくんでしたから・・・
彼が亡くなった今、大切なものと言われても、何も思い浮かばないのです。

でも、もう一度彼に会えるのなら、できることはなんでもしますし、
差し上げられるものはなんでも・・・」

「なんでも?」

アルの瞳が、妖しく光った。

「もう自分がぬけがらになってしまったようで・・・。
からっぽのわたしには、失って怖いものなんて何もないのです」

「では、こうしましょう。一晩だけ私の妻になってください」

「えっ」