逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「ですが、私は決して金持ちだけを相手にしているわけではありません。

報酬の払い方は二通り。現金で払っていただくか、または、
依頼者が大切にしているものを一ついただくか、このどちらかです。

ちなみに菜々子さんの場合は後者でした」

「わたしも・・・あまり多額のお金は払えません。
わたしが大切にしているものでよければ、
それで払わせていただきたいのです」

「菜々子さんからは、十歳の女の子にとっては、かけがえのないものを
いただきました。女性にとっては一生忘れられないぐらい、
本当に大切なものです。
それがなんだったかは、お話できませんが・・・。

あなたも私に、それぐらい大切なものを報酬として支払う覚悟は
ありますか?」

「あります」

夏海はためらわずに答えた。

「わたしのお願いをきいてくださるのでしたら、
差し上げられるものは何でも」