逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

口紅が落ちて子供のように無垢になった唇を味わいながら、
アルは優しく彼女の髪をなでた。

柔らかい髪の間から現れた真っ白な耳をそっと噛むと、
夏海はぴくっと肩を震わせる。

素直な反応がたまらなく愛おしい。

「夏海」

ま新しいエプロンに包まれた彼女の細い体に両腕を回した。

「抱きたい」

腕の中で夏海は小さくうなずいた。
初めて呼び捨てにされて嬉しかった。

「ですが、今日はここまでです」

――え?

きょとんとする夏海から、アルは決心するように体を離した。

「駅まで送ります。支度をしてください」

「あの・・・」

急に突き放されたようで、彼女はわけがわからない。