逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「あ・・・プリン、用意しますね」

彼女はほっとしたように立ち上がると、
冷蔵庫の扉を開いてスイーツショップの白い箱を探した。

だが、すぐに別の手が伸びてきて優しく扉を閉じた。
振り返ると、いつの間にかすぐ後ろにアルが立っている。

「だから、プリンじゃなくて」

――あ、そうだった。

さっき言われたばかりなのに、と恥じ入る彼女の肩に、
アルがそっと両手をかけた。

「そういうところが、本当に可愛い」

男の顔が少し傾きながら近づいてくる。

夏海は目を閉じかけた、が、唇が触れ合う寸前に、
はっと気づいて口元を片手でおおった。