逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「これまで多くの女性と知り合う機会がありましたが、
あなたのように純粋な方は初めてです。

ご両親に愛されて、大切に育てられたのでしょうね」

世間知らずということかしら、と夏海は思った。
大勢の大人の女性と関わってきたアルにしてみれば、
自分なんて相当子供っぽく見えるにちがいない。

「アルさんはどんな女性がお好きなんですか?やっぱり、大人の女性?」

「そうですねえ、好きな女性は・・・」

あとくされなく遊べる女性、と言いかけて、
彼はあわてて言葉を飲み込んだ。

確かに、あとくされなく遊べる女性がよかった、つい最近までは。

収入が不安定な自分の仕事や、家に思春期の男の子が
同居していることを考えると、割り切ってつきあえる女性のほうが
何かと都合がいいからだ。

だが、夏海に会ってからは、そういう恋愛もむなしく思えてきた。