逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「ヒミコちゃん、おはよう」

ヒミコは片方の足の爪で小さなビニール袋を掴んでいる。
袋は彼女が飛行中に落としてしまわないよう、
念のために細いひもで脚にくくり付けられていた。

「夕べは助けてくれて、ありがとう」

夏海がベランダに出て話しかけるが、ヒミコは真っ黒な瞳を
くりくりさせて黙っている。

――意外と、可愛い顔。

そういえば、ヒミコをこんなに近くで見たのは初めてだ。

「お使いご苦労様。ちょっと脚に触らせてね」

そっと荷物をはずして開くと、紺色の小さな袱紗に包まれた
ブレスレットと手紙が入っていた。

ブレスレットは、黒地に白っぽい年輪のような模様をもつ石と、
美しい緑色の石、そしてガラスのように透明な石の、
三種類を組み合わせて作られている。