逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

毅然としたアルの態度に、大翔はたじろいだ。

左手で夏海の腕をつかみ、右手でナイフをつきつけたまま、
じりじりとバスの前方へ移動すると、運転手に命令した。

「おい、さっさとドアを閉めて発車させろ」

「だ、だめです。予定外の方が乗っていらっしゃるので・・・」

怯える運転手にナイフをちらつかせながら、大翔が怒鳴った。

「このコがどうなってもいいのか!」

仕方なく運転手はドアを閉め、発車させた。
のろのろとバスが走り出す。