逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「そのバスに夏海さんを乗せてはいけません」

「心配なら、お前も一緒に乗ったらどうだ」

大翔はアルを挑発するように言い放つと、
夏海を連れてバスに乗り込んだ。
アルも後に続く。

「いいぞ、あいつも道連れにしてやる」

にやりと笑いながら鬼がつぶやいた。

「アルさん、乗っちゃダメ!」

「黙ってろ、夏海」

彼女の首筋には、すでに何度かナイフの刃が当たって、
わずかに血がにじんでいる。

「わたし、ヒロくんと一緒にいきます。
だから、アルさんは降りてください」

「夏海さん、私は何があっても、あなたを連れて帰ります」