逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「夏海、俺がいなくなったらどうする?」

「どうって・・・」

「やっぱり、新しい恋人を見つけるんだろうな」

隠し事を探り当てるような目で見つめられて、
思わず夏海は視線をそらせる。

「もう、誰かいるのか」

「いえ・・・」

「あの、イケメンの霊媒師か」

どきん、と夏海の心臓が大きく動いた。
その音が大翔に聞こえたのではないかと思うほどだ。
音が聞こえたかどうかは不明だが、彼女の動揺は確実に伝わったようだ。

「やっぱり、そうか。このまえ、バスの中で抱き合ってたもんな」

――見られていた。

夏海は驚いて大翔を見た。
彼は怒ってはいない。無表情な顔で、光のない真っ黒な二つの瞳を
こちらに向けている。

彼女は言い知れない恐怖を感じた。