逢わせ屋~美形霊媒師に恋をして~

「ヒロ君がいてくれたおかげで、本当に楽しい毎日だった。

あの日、学食で出会ってくれたこと、
それから二年間、一緒にいてくれたこと、本当に感謝してる」

「俺のほうこそ、夏海に会えて幸せだった」

「わたし、ヒロくんと偶然本屋さんで再会した時、
この人は絶対に私の運命の人だって、確信したの」

「ああ、あの時な」

大翔が苦笑いした。

「あれ、実は偶然じゃないんだ」

「え?」

「俺、学食で初めて夏海に会った時ひとめぼれして、
どうしてもこのコとつき合いたいって思ったんだ。

それで時々、学校帰りにお前の後をつけてたら、
よくあの本屋に立ち寄ってたから・・・。
あそこで声をかけるチャンスを狙ってたんだ」

「・・・そうだったの」

運命なんてあてにしていませんよ、と言ったアルの言葉を、
夏海は思い出した。

「ずっと黙ってて、悪かった。
でも、それぐらいお前のことを好きだったんだよ」

男の真剣な口調とは逆に、彼女の気持ちは少し冷める。