黒いシンデレラ



お城の前には行列ができていた

どうやら、お城には 一人ずつ 入るようだ




人数が多い… 私の番はいつになることやら。


そう 心の中で 呟きながら 行列に並んだ



女性たちは 興奮したかおで話している



『靴の持ち主探してどうするんだろうね?』

『噂によると その靴の持ち主のことを 気に入っていて その持ち主と 婚約したいだとか……』


胸の鼓動が 早くなったのは 気のせいではないだろう

その噂が ほんとだったら 私は………


なんて 妄想なんかし始めた私











────なかで 何が行われているか 知らずに