『うん、うん。
私も私なりに努力するから!』
「うん、ありがとう。
今はまだこうやって杏梨の髪に触れたり手握ったりしかできひんけど、俺だけの特権やからな。」
またドキってする。
髪触られるの好きかも。
髪の毛だけはサラサラで自慢できるところだったからよかった。
早くこの人を好きになってあげたい。
優しそうに微笑んでくれてるけど、どこか悲しそう…。
自分がこんな表情にさせてるんやもんね。
早く辛さから解放してあげたい。
ほんまにごめんなさい。
白石くんのことをいろいろ知って良い所をたくさん見つけないと。
早く心からの幸せな笑みを見てみたいな。
