やっぱ名前で呼ぶって特別な相手だけやし、 白石くんのこと好きになれていない自分には呼ぶ資格なんてない。 傷つけてしまってごめんなさい。 「あのさ、俺あ、あ、杏梨に! 俺のこと好きにさせる言ったやん? ホンマに本気やから! やから…早く俺のこと好きになって?」 な、な、なにこれ… 心臓がばくばくして壊れそう…。 それはずるいよ。 白石くん普通にかっこいいんだもん。 夕陽に照らされた茶髪がきらきらしてて… 目を背けられない。