でも、やっぱり好きじゃないのに付き合うなんて申し訳ない。



ちゃんと言わなきゃ!



『ありがとう。
でも、私、友達としか』


「全部言わんくてもわかってる!
ただ伝えたかったんや!
今はそうでも気持ちなんて変わるもんや!
俺が恋愛教えるから付き合ってくれへんか?」



白石くん…


付き合ってもいいんかな?



でも、私にはその手を振り払えない。



『こんな私で良かったらお願いします。』



白石くんは本当に嬉しそうに笑って、


「ありがとう、絶対にずっと大事にするからな!」


と言った。



私の中の罪悪感が少し薄れた。


白石くん、本当に嬉しそうだからこれでよかったのかな。


私は白石くんに恋をする。


恋愛というものを教えてもらうんだ。


それで、私も好きだと言ってあげたい。