夏色エレジー 〜病弱な君の好きなとこ。〜





ー次の日ー










私はいつものように病院へ向かっている。











「・・・そういえば優や綾花ちゃんの病気のこと、改めて考えるとあんまり知らないな」











ふと思い付いたことを、意味もなく口にしてみる。











確か、優は重い心臓の病気だった。











いつ発作が起きて死んでしまうかもわからない怖い病気だ、と両親から聞いた。










綾花ちゃんも、その類の病気だと聞いたがそれ以上はよく知らない。









と、考え事をしているうちに優の病室は目の前だった。











「・・・なんて、そんなこと考えるだけ無駄か」













優や綾花ちゃんと過ごす日々の”終わり”を考えているようで、少し怖くなった。













なんて考えた自分の暗い顔を振り払うように、ふるふると首を振って私は病室のドアを開けた。