私の声に振り返った女の人は、思った通り優のお母さんだった。
「あら雨美ちゃん!最近あまり会わなかったねぇ。もしかして、優のお見舞い?なら一緒に行かない?」
ニコニコと話すおばさんは優と同じでどこか柔らかい雰囲気を持っていて、優の性格はおばさん譲りなんだなぁといつも思う。
「はい!あ、ケーキ屋さん寄りたいんですけどいいですか?」
私が何気無く口にしたその言葉に、おばさんは少し表情を固くした。
「・・・ごめんね、雨美ちゃん。知らなかったかもしれないけど、優はあまり甘い物が食べられないのよ」
え、と言葉にならない声がどこかへ消えた。
「え、と、ごめんなさ・・・」
自分は食べられないのにプリンをくれたり、気遣ってくれていた・・・?
「謝らないで。知らなかったんだもの。さ、行きましょ!優も雨美ちゃんのこと待ってるわ」
やはり親子だ。私はいつも気遣わせてばかりなんだな、と小さな罪悪感が膨らんでいく。
「・・・はい」
