「ごめん、部活長引いちゃって…始めよっか」 「紗綾、その前に話したいことがある」 やけに真剣なその盛田先輩の顔はいつも見なくて新鮮だった。 「俺、ーーーーーー。」 私は嬉しかった。あの時と同じように頭の中で繰り返されたその一言。