「あら、永守さんは帰ったわよ」 保健室の先生に聞いても、その答え。 「分かりました、ありがとうございます」 分からないままじゃ、もやもやが残ったまま。 その夜、LINEを見ても既読さえつかなかった。 そっか、具合悪くなったかな? いつもなら、そう思って普通に寝るだろう。 でも、今日は………あの2人を見た後はそんな考えではもたなかった。 嫉妬………いまの自分にぴったりな言葉だと、一人で感じていた。