まだ7歳ぐらいだっただろうか。私はある夢をみた。
そこは薄暗い森の中で、私は始めから泣いていた。どれだけ走っても終わりが見えてこない森。涙が止まらず、視界がかすんで見える。立ち止まってうつ向いていると、目の前に人の足が見えた。白くて綺麗な足だ。上を見上げると、黒い髪をなびかせた美しい女性がいた。