「お父さん……可哀想……」


頑張ったのに、夢を叶えられないなんて……。


「そうだね…。おじさんもそう思ったよ。もう夢を叶えることは出来ないんだなって……。
でも、君のお父さんはまだ夢を叶えることが出来る」


「本当に!!」


「ああ……。君がお父さんの代わりに夢を叶えればいいんだ。
君が甲子園に出場すればいいんだ」


そして翌日。
私は小学校の野球チームに入団した。


元々野球が上手すぎた私は、小学校の野球チームに所属していた同級生に前から勧誘されていたし。


監督もすんなり私の入団を認めてくれたから、思いもしなかった。



私が甲子園に出場できないなんて。