「伊東…先輩……」


私が見つめすぎたのか、頬が一気にピンク色になった伊東先輩が被っていた帽子のツバを下げてそれを隠す。


伊東先輩が照れてる所初めて見たけど



可愛い……。


「伊東先輩は私が男だったら、好きになれないから困るんですか?
私は男だとしても伊東先輩を好きになるのに。伊東先輩は私が男だったら、好きになってくれないんですね……」


私がそう言うと、伊東先輩が下げていた帽子のツバを上げて、私を驚いたように見る。