優也との2人(?)暮らしが始まった。


 優也に、「外で寝なよ」と言ったら、「だって、寒いんだもん」といって、却下された。夏なのに…。


 優也と出会った次の日。早速、調査を始めた。


 今日は、実家に帰って、優也がいつ、どこで死んだか、どのような人だったかを調べる。うちは、死者をあつかう仕事だから、全国の死んだ人の名簿が送られてくる。幸い、夏休みだから、時間はたっぷりある。


 優也は家で留守番だ。家族に説明するのも、だるいし。


 実家についたとき、家族はだれもいなかった。どうせ、どっかの厄払いに行ってるんだろうし。


 パソコンの中の死者名簿を見つけ、早速調査開始!一年以内のらんから丁寧にみていく。


 …一時間経過…山田さんって、多すぎでしょ!


 二時間ぐらいたち、やっと見つけた。


「はぁ、つかれた。」


 そこに書いてある内容をコピーする。これで今日の調査しゅーりょー。家帰って本でも読も♪


 家に帰って、本を読み、疲れを癒していたら、優也が、

「おい、現実逃避はやめろ。まだ昼だぞ。」

と、私の至福のひとときを邪魔してくる。


「え~、ヤダ。私がんばったもん。夏の真っ昼間からがんばって歩いたもん。誰かさんのせいで私の夏休みの予定は、大きく、狂っちゃったからだもん。」


「…本当なら、俺がもし来てなかったら、どうしてた?」


「夏休みの宿題を1日で終わらせて、その後は、本を読んで、寝て、ご飯食べては寝てを、繰り返すつもりだった♪」


「太るぞ。それに、友達とは、遊ばないのか?」


「友達、夏休みは忙しくて、遊べないの。」


「あぁ、バイトとかか。」


「ううん、仕事だよ。」


「え!?仕事?」