いよいよ、優也とすごせる最後の日。


「優也、今日は家でのんびりしよ。」


「ん。いいよ。」


 今日は、家で写真を撮ったり、しゃべったりしようと思っていたのだ。優也の思い出をしっかり残せるように。


 明日には、優也と会えなくなる。それはしょうがないこと。


 わかってはいたけど、夜になり、今日が終わりに近づくと、寂しくなる。


 私の寂しそうな顔を見た優也が、


「今までありがとな。たくさん友達、つくるんだぞ。」

と、なでながら言ってくれた。そんな優しいことを言われてしまったから、思わず、

「もう一週間、うちにいてよ。」


 そう、言ってしまった。


「いや、無理だよ。みかにあったら心置きなく天国へ行くんだから。」


 真面目に答えてきて、寂しさが倍増してしまったため、私はちゃかすことにした。


「冗談だよ!!何本気にしちゃってるの?


 確かに寂しいけど、約束は約束だし、これからは、友達がたくさんできる予定だから!


 それと、あんた、天国なんていけるわけないじゃない。私がしっかり閻魔大王に部下として、働かせてもらえるようにしておいたじゃん!」


「はぁ!?お前。それはひどいぞ!!」


「…でも、友達になってくれてありがと。友達をつくる勇気をくれて……ありがとう。」


「おう。どういたしまして」