「あと二日だー!あと少しでみかに会えるー!」
優也が伸びをしながら言う。その言葉に、私は頬を膨らませた。
「それを私の前で言う?」
「あーごめんごめん。でも、奈津といるのも、楽しかったよ。」
「ひどーい。私は二の次なのー?」
「ははっ、俺にとってはみかが一番だから!」
この惚気、バカ、鈍感!私の気持ちをガシガシと踏み潰していくな!嫉妬はしないって決意したけど、傷つくもんは傷つくんだよ!
「そんな優也君に、特別な体験をさせてあげよう!名付けて、『体験?閻魔庁!』だよ!」
やっと時間をとって貰えたんだよ〜!閻魔大王も忙しいらしくて……特に、今の時期はお盆とかも近いからいろいろ手続きがあるらしい。
「は?閻魔庁?なんでそんな怖いところへ行かないと行けないんだよ。」
「あ、ひどーい。閻魔大王が泣くよー?あの方、意外と寂しがり屋なんだから。それに、会うたびに『また怖がられたー』って、泣きつかれるんだよ?どこが怖いのさ?」
そうなのだ。あの方はみんなに怖がられているけど、なーんにも怖いことなんてないのだ。確かに地獄へ送ることを決めるのも閻魔大王だけど、同時に天国へ送ることを決めるのも、閻魔大王なのだ。なんでみんなは勘違いしているのかな?
