「お前、壊れてきてないか!?」


「せいりゅー!どこー?」


「奈津美、うるさいですよ。」


青龍が人間の姿で出てきた。


「久しぶり!」


「はい、お久しぶりです。」


青龍は人間の姿だと、ロン毛の細いかんじの男性になるのだ。


「どうしたのですか?今日はいつにも増して、元気ですね。」


「うん、だってね、久しぶりに友達ができたんだもん!」


「どうも。」


私の後ろで、優也が頭を下げるのがわかる。


「そうですか……幽霊が友達ですか…」


青龍が残念そうにする。


……まだ、妖怪を連れてこないだけ、マシでしょ。


「なんか、すいません。」


「いえいえ、別に悪くなんかないですよ。」


青龍、目が笑ってないよ。


「それでね、今日はね、青龍の背中に乗って、空を飛びたいの。」


「いいですよ。」