優也が下がったのを確認し、札をだす。そして、

「青龍、白虎、朱雀、玄武、出てきて!!」

母さんからの情報で強いことがわかっていたから、助けてもらうことにした。


 5対1、勝てるはず。


「この地に住む悪霊、成敗する。」


 ボスを呼び出す。そして、呪文を唱える。消滅。


 あれ?弱くない?まあ倒したからいいか。朱雀たちには帰ってもらう。

 朱雀たちが帰ったのを確認して、歩き出す。すると後ろから肩を思いっきり引っ張られ、後ろに転んだ。そこには……さっき消えたはずの悪霊がいた。なんで?消えたはずなのに!私の頭の中は大混乱!!


「なつ、落ち着けっ!」


「ふぇっ!!」


なんか意味不明の声(?)が出た。でも、そのおかげで、正気に戻ることができた。


 さっそくわざを…って!!手がつかまれていて、できないじゃん。




 でも、幸いさっきの声で優也に悪霊の気がいったため、


〈そこの幽霊、邪魔だな。さっさと殺してしまえ。〉

と、悪霊が私の手を離した。そのすきに、一気に距離をとり、わざを仕掛ける。


〈うぉ!!〉

悪霊の注意がこっちに向く。


「依頼内容ははたさないとね。」

 
 私はそうつぶやき、力をためる。やばい、使いすぎだ。この勝負終わったら倒れるかも。そしたら、優也におぶってもらおう。優也が注意しなかったから悪いんだもん。責任転嫁?なにそれ。
 

 こんな無駄なことを考えながら、今までためていた力を放つ。


「爆破」


バコンッと、煙(普通の人にはみえない)が上がる。


 それと同時に私はその場に倒れ込む。


 優也が寄ってきて、「大丈夫?」聞いてきた。