あの夏の向こう側--君と見た全国大会--







「2人とも、そろそろ時間だよ。」


「あぁ?もうそんな時間?」


「結構真剣にやってたのか…」


午後7時少し前。外で部活をしてるサッカー部と野球部が両方とも上がった頃あたりに宗介くんと閖志くんに声をかける。

2人ともすっごい真剣な顔してるものだから本当驚いたけど、2人ともバスケが凄い好きだから仕方ないな、とか思ったり。



「うわー外くらっ!冬ってやっぱ暗くなんのはえーよな。」


「何を今さら。」


「いいだろ、別に。」


「ってか本当に暗いね。早く着替えて早く帰ろう。」



「あ、モップ掛け私やるよ!2人とも着替えてきて!」




ドアの入口に立ってた2人を無理やり押し出す。
いろいろ文句とか言われたけど、気にしないもんね!

しばらくして2人とも諦めたみたいで、私は使ってたハーフコートだけモップ掛けをした。