「おはよー」

次の日の朝、そう声をかけてきたのは男の子だった。

「えっと...」

あたしは首を傾げて相手を見た。話したことあったっけ。

「いきなりごめん、俺は静夜(せいや)」

「はぁ...」

なぜいきなり話しかけてきたのだろうか。

「昨日ダンス部見てたでしょ?」

「あ、はい、女の子達が騒いでたので気になって」

「あれ?ダンス部に興味があった訳じゃないのか」

ちぇっと残念そうに言うから、本当に残念そうに言うから。

「あります!!...興味...」

ついそういってしまったのだ。