「そこの血は、昨日出した鼻血で、生理だなんて、ある訳がないじゃないか!な、何を言っているんだよ…!?」
「はっ…?はぁ!?」
イリヤの顔がみるみる赤くなる。
アーロンとルイの顔も赤くなっている。
「き、きしょく悪い事いうんじゃねえっ!俺は自分の頭を整理したいって意味で言ったんだよ!なにを言ってやがるんだイリヤ!!!」
身体を震わせ俺はイリヤを巴投げする。
蛸よりも顔が赤くなるイリヤをアーロンとルイに任せ、俺は掛布団を被った。
昨日と今日に起きたのかどうかも解らねえ出来事を、頭の中で整理をする。
俺の予知夢。
突然の地響き、スプリットの進撃。
俺のスプリット化。
母死亡確認。父の過去。
…俺とルイとミナトの、空戦隊希望決断。
陸戦隊でも、救急隊でもねえ。空戦隊だ。
スプリット法を学び、上司の信頼をもらい、
心臓を捧げる。
スプリットを、陸上には絶対に侵入させねえ。
絶対にだ…。
