震える身体で辺りを見渡す。 この島は海洋国だ。 水を運ぶのなんてすぐのはず。 俺は、何をすりゃいいんだ…? いや、助けるんだ。 すぐ下には泣き叫ぶ人たち。 「助けてエエエエエエエエエ!」 ( ッ! ) 涙を拭い、バッと服を脱ぎ、海に近付く。 「ま、ままず、火を、火を消さねえ、と…ッ!」 ガチガチと手が震えて、服を落としてしまいそうになる。 海の真上までくると、俺はバッと服を水につける。 ……え?