スプリット人格。



「す、すみません、レオはこういう人で…理解の上接していただけたら…」

「餓鬼じゃねえんだから、大丈夫だよルイ…。」

眉を下げて応える俺に、ルイがヘヘッと笑う。

「そっちはどっから来たんだ?」

「エク・ラークです。」

「エク・ラーク…スプリットが入り込んだって情報、まわってたよね?」

イリヤの言葉に俺の身体はビクつく。

「あ、すまん…あんまり触れない方がいい…?」

「いや、此奴らも兵士を目標に特訓兵に所属するんだろ。こういう話にも慣れなきゃいかん。」

脳裏に母ちゃんと父ちゃんの声、子供達の情景が過る。

「ック…、そう、だ。スプリットが俺らの街を…。」

「そうか、俺らのところもだ。」