スプリット人格。




「…702、…。」

ミナトは女子寮へ、俺とルイは男子寮。
俺らの部屋は702だ。

他にも2人いるみてえだけど…。

ガチャッとドアを開ける。

「失礼します…っと…。」

「お、きたきた。」

ベッドの上に座る男2人。
がたいがいい男と、優しそうな奴がひとり。

「あ、宜しくお願いします。ルイです!」

ルイが俺の一歩前を出て、先に挨拶をかます。
人見知りというか、初対面の人が苦手な俺は、挨拶に戸惑う。

「よろしく、俺はアーロン。ソー・サートから来た。ちなみに此奴もだ。」

「うん、僕はイリヤ。よろしくな。」

そっちの男前な奴は?と、俺に声をかけるアーロン。
あ、っと戸惑いながら俺は名前を言う。

「レオ……。」

フラッと単語をひとこと。
アーロンとイリヤが苦笑いを浮かべる。