やっと、やっとスプリットを全滅させるミヤビさん。
涙が止まらなかったわ。
両手で顔を覆い、嗚咽が止まらなかった。
すぐミヤビさんの傍に行って、抱き締めたかった。
目を閉じ、ミヤビさんが地上に堕ちる姿を眺める。
数人の兵士に囲まれるミヤビさん。
声が、聞こえた。
『ミヤビ、身体に戻るか?お前の生身はもう冷たい。戻ったらもう…』
『あ、ぁ…この、ままでも…、どっちでも同じだ……』
ミヤビさんの頬に涙が伝う。
私は、最後のミヤビさんの言葉をしっかりと聞いた。
『俺には、幼い息子と、妻がいる……、幸い、ダス・ハザールにはいねえ…、離れのエク・ラークに住んでいる…、どう、か…、俺が呑んだくれて、出て行った…とでも、息子には…伝えておけと、妻に言ってくれ……』
『なんでだよ!ミヤビさん、それじゃあ、あんた…!』
『いいんだ…頼む…、…』
ミヤビさんが最後に告げた言葉。
もう、目を開けられなかった。
ははっと笑い、目を閉じるミヤビさん。
『……レオ、父ちゃん、勝ったよ……………。』
最後に口にした言葉は、息子の名前だった。
