「んで、こっちが…」
ピッと違うボタンを押して、私に向ける。
「今出現しているスプリットの数だ。ガタール民族を抜いて、ざっと400人ちょいってとこかな。」
赤い点が画面いっぱいに広がっていた。
消えては増え、消えては増えを繰り返すこの画面。
今も戦っている人はいるんだ…。
「どの街にもスプリット法を持った人間はいるの?」
コクンと頷く兵士さん。なんか、凄い事を聞いてしまった気がする。
偏見ができないんだ。
いきなり現れる事もあるんだ…。
「けどスプリットは集団で現れるから、出て来た時はわかりやすい。俺ら兵士もスプリット法を使う時は、集団でいなきゃ自由に動けん。」
もしも一人で行って死んだらとんでもないからな!と笑い飛ばすこの人。
すごい。どこまでも未知なスプリットを、ここまで前向きに向かい合う人がいるだなんて。
「さて、と、お喋りがすぎた。君、名前は?」
「アニィ・ロワールです。」
「そうか、俺はミヤビ・ティース。生き延びろよ、アニィ。」
私の頭を撫で、綺麗な敬礼をかますミヤビさん。
私もつられて敬礼をする。
この時、私は決めたんだ。
― 兵士になって、この国を守りたい。
