「俺ら兵士がスプリットを殺して、殺された身内がスプリット法を使い、更に恨みを持って俺らガタール民族を襲いにくる。霧が、ないんだ。」
「その恨みを持った民族は、ガタール民族しか襲わないんですか?」
兵士さんはゆっくりと首を振る。
「理性もなにもないスプリットだ。生き逃したら他の国に飛んで、なんの罪もない人間を殺す…、その光景を見た人の心はひどく病み、その街自体が今度は荒れ狂う。」
「この世界は、どうなるんですか…?」
聞いてるだけで涙が零れそうになる私を、兵士さんは見て見ぬふりをする。
ゆっくりと息を吸い上げる。
「俺が生きている限り、スプリットを全滅させ、スプリット法を封印させたい。誰も、悲しませねえ。」
「封印…?そんな事が、できるの?」
「…兵士にしか教えられない秘密がある。これは教えられない、御免な。」
