スプリット人格。


おい、母ちゃん?
俺、さっぱりわからねえよ、何言ってるかわかんねえよ…。

なあ、今にも消えそうな顔しないでよ、
何処いくんだよ?

なあ、ミナト、助けてくれ……。

母ちゃん…!


―――……

「レオ!」

「はっ……!」

上半身を勢いよく持ち上げる。
身体が重い…。自分の手を交互に見る。
…戻ってる…。

「起きたようだな。」

声がした方を振り向く。
椅子に寄りかかっている、小隊長と、ポニー女。
俺のすぐ傍にはミナトとルイ。

「あれ…?他の人は…?」

「とっくに避難所に帰した。」

「はあ…。」

ホッとし、身体を倒す。
頭には包帯が巻いてある。

天井を見上げる限り、此処はどこかの空き家だ。
ボロくて、誰かが動くたびにミシミシいっている。