母ちゃんの俺を抱き締める腕の力が強くなる。
肩に濡れた感触が伝う。
…泣いてんの?
「貴方だけは、生きて…、ブレスレットの力を、レオに秘められた力を信じて…!」
「は…?」
ブレスレットって、今母ちゃんがつけてるやつか?
母ちゃんの胸を押し返す。
「何言ってんだ?母ちゃん、どうかしちまったのか?おい、ミナト見てねえでちょっと止めてくれよ…。」
布団の上で腰を抜かす俺を、優しい表情で眺めるミナト。
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俺の頭はハテナでたくさんだ。
「貴方の中には、父さんの血がちゃんと流れてる。大丈夫。レオは強いよ。」
「父ちゃん?何で?俺はあんな奴の血なんかッ…!」
首を振る母ちゃん。
あんな呑んだくれの父ちゃんの血が流れてるから何なんだ?
「生きるのよ…、レオ。」
