スプリット人格。


「喰われた。」

表情一つ変えないで訳の解らない言葉を吐き捨てるこの男。
は…?
喰われた?
誰も、助けなかったのか……?

フラッと力が抜ける。

「レオッ!」

落っこちそうになった俺の腕をミナトが掴む。
喰われたって、何で?
何で………あの時、助けられたのに…。

母ちゃんの最期が脳裏をよぎる。

「うああああああああああっ!!」

ブレスレットがついた片手を握りながら叫ぶ。

「ッ、あ、!」

シュウウウウッ!

身体が熱い。何かに引き寄せられる。
痛い、いてえ!!

ミナトとルイの叫び声を最後に、俺の意識はそこで途絶えた。